補助金と助成金の違いとは｜金額や種類について解説【2024年】

補助金と助成金の基本的な違い

補助金も助成金も、国や地方公共団体（民間の団体でおこなっているものもあります）から支給され、原則は返済不要です。

「助成金」や「補助金」という言葉は必ずしも明確に区別されていない場合があります。例えば経済産業省が所管している「助成金」の中には、「補助金」の色合いが強いものもあります。

補助金の特徴

• 予算が決まっており、申請時に事業計画書を提出する必要がある
• 審査があり、採択されなければ受給できない
• 主に経済産業省や中小企業庁が所管
• 設備投資や販路開拓などの事業活動を支援

助成金の特徴

• 要件を満たせば原則として受給できる
• 主に厚生労働省が所管
• 雇用や人材育成に関する取り組みを支援

代表的な補助金の例

ものづくり補助金

中小企業が取り組む革新的な製品・新サービスの開発や、生産プロセス改善のための設備投資などを支援する制度です。

• 補助上限：750万円～3,000万円
• 補助率：1/2～2/3

小規模事業者持続化補助金

小規模事業者が「販路拡大」などに取り組む際の経費の一部を補助する制度です。

• 補助上限：50万円～200万円
• 補助率：2/3

IT導入補助金

中小企業や小規模事業者を対象に、ITツールやテレワークツールの導入を支援する補助金です。

• 補助上限：5万円～450万円
• 補助率：1/2～4/5

代表的な助成金の例

キャリアアップ助成金 正社員化コース

有期雇用労働者等を正規労働者に転換した場合に支給される助成金です。

• 有期→正規：57万円（中小企業）
• 無期→正規：28万5,000円（中小企業）