補助金活用
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【2025年版】中小企業向け 代表的5大補助金 徹底比較まとめ
「設備投資をしたい」「人手不足を何とかしたい」「新規事業に挑戦したい」―― こうした"攻めの取り組み"を後押ししてくれるのが、中小企業向けの補助金です。ただ、種類が多くてどれが自社に合うのか分かりにくいのが難点。
この記事では、現場で相談が多い代表的な5つを、目的別に比較できる形で整理します。
注意 補助額・補助率・対象経費・公募スケジュールは、年度や公募回・申請類型で変動します。実際の申請前に、必ず最新の公募要領・公式発表で確認してください。
まずは全体像:5大補助金を一枚で比較
5つの補助金は、ざっくり言うと「何を支援したいか(目的)」が違います。まずは目的と上限感を把握しておくと、迷子になりにくいです。

| 補助金 | 主な目的 | 補助上限(最大の目安) | 補助率(目安) |
|---|---|---|---|
| ものづくり補助金 | 新製品・新サービス開発/生産性向上 | 最大4,000万円(賃上げ特例等) | 1/2〜2/3 |
| 中小企業省力化投資補助金 | 人手不足対策/単純作業の自動化 | 最大1億円(一般型) | 1/2〜2/3 |
| 中小企業新事業進出促進補助金 | 新分野への挑戦/業態転換 | 最大9,000万円(賃上げ特例等) | 1/2 |
| 小規模事業者持続化補助金 | 販路開拓/売上づくりの強化 | 最大250万円(枠・特例による) | 2/3〜3/4 |
| IT導入補助金 | インボイス対応/業務効率化のIT導入 | 〜450万円(類型による) | 1/2〜4/5 |
※数値は「目安」です。申請枠・類型・従業員規模・賃上げ要件などで変わります。
診断チャート:事業課題から最適な補助金を選ぶ
「どれがいいか分からない」問題は、だいたい"課題が混ざっている"のが原因です。まずは主語を一つに絞りましょう。

使い方 まずは「今年いちばん解決したい課題」を1つ選び、その課題に合う補助金から検討します。"全部やりたい"は自然ですが、申請では焦点がボケやすいので要注意です。
5つの補助金:向いているケースと注意点
ものづくり補助金
- 向いている:新製品・新サービス開発/高性能設備で工程を抜本改善したい
- カギ:「設備を入れる」ではなく付加価値が上がるストーリーが必要
- 注意:要求水準が高め。数値での効果説明が重要
中小企業省力化投資補助金
- 向いている:人手不足が深刻/単純作業を自動化・ロボット化したい
- カギ:導入前後で労働時間の削減や稼働率改善をどう示すか
- 注意:一般型は規模が大きい分、要件も厚め
中小企業新事業進出促進補助金
- 向いている:既存事業とは異なる新分野へ挑戦/業態転換したい
- カギ:新規性と、勝ち筋(市場・顧客・提供価値・競合比較)
- 注意:投資額が大きくなりがち。資金計画・体制の説明が重要
小規模事業者持続化補助金
- 向いている:初めての補助金/販路開拓(チラシ、Web、EC、広告、店舗改善など)
- カギ:ターゲットと売り方を明確にし、売上づくりの打ち手として説明
- 注意:経費の証憑や手続きは地味に多い
IT導入補助金
- 向いている:会計・受発注・勤怠などの効率化/インボイス対応
- カギ:現状のムダを言語化し、導入後の変化を示す
- 注意:原則として登録済みITツール+支援事業者経由
選び方のコツ:採択されやすい整理のしかた
補助金選びと申請準備は、実は同じ作業です。ポイントは「課題→原因→打ち手→数字」の順で整理すること。
- 課題:何が困っている?(例:受注増でも事務が回らない)
- 原因:どこで詰まっている?(例:手入力、属人化、設備能力不足)
- 打ち手:何を導入/実施する?
- 数字:何がどう変わる?(例:作業時間▲30%、不良率▲20%)
「補助金を取りたい」ではなく、"事業を良くする計画の資金を補助してもらう"が正しい姿勢です。
まとめ
5大補助金は、目的が違います。迷ったら、まず今年いちばん解決したい課題を1つに絞り、診断チャートで当たりを付けてから、要件と対象経費を確認するのが最短ルートです。
- 新製品・工程改善:ものづくり補助金
- 人手不足の自動化:省力化投資補助金
- 新分野挑戦・業態転換:新事業進出促進補助金
- 販路開拓(小規模):持続化補助金
- 業務効率化・インボイス:IT導入補助金